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スリッパ完成|みんなのブログ
スリッパ完成
13/11/22 14:39
補修を決めたスリッパが、無事に直りました。
とにかく長く履きたいと思ったので、糸は、麻糸に変えました。
裏地は、ありあわせの端切革ですが。足載せには仔牛を、甲裏に当てる部分には、モロッコ革を選びました。
最初にこのスリッパを縫った人は、とてもおおらかな性格だったみたいで。糸も粗末で弱いものでしたが、針目と糸引き加減があきらかに大雑把で。
それが製品を見劣りさせる一因でもあったので、あたしは、1針ずつ、丁寧に縫い合わせました。
いろんな角度で握り込む力を駆使。縫い物というより、指のトレーニングみたいでした。
この一足を縫い上げたいま、おそらくあたしの握力は、大幅UPしてると思います。
道具一式を、どこにでも持ち歩き。待ち時間や移動の乗り物の中で、暇をみながらチクチク…チクチク…。
もともと手作業は嫌いではないし。愛着ある品の補修ですし。終わってみれば、なかなか楽しかったです。
仕上げに、先日、革職人さんから教えてもらったMモゥ○レィのアリニンカーフ△リームを塗り、豚毛ブラシで丁寧に磨きあげたら…革全体に見違えるような艶とコシが忽然と出現。
もはや、最初に買って来た時とは全くの別物の、高級仕様スリッパに変身しちゃってました。
恐るべし、M○ゥブレィのアリニンカーフク△ーム(°□°;)
スムースレザーの仕上げでは、毎回、期待以上の成果をくれていましたが…まさか、こんな魔法まで隠し持っていたとは!!
この状態で店頭に並べてあったら、冗談抜きで、1万以上の値札がついてます。
このスリッパ、足載せも甲部分も、これまで履いて馴染ませてきたぶん、あたしの足型通りのカタチに出来上がっているので。
足に触れる部分を革にしたことで、夏も冬も蒸れないし、暑くも寒くもないし。吸い付くような足入れが、もうたまりません。
やっぱり補修して正解でした。この先も何年でも重宝しそうなので、ずっと大切に使うつもりです。
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