みんなで手分けをしてやる共同作業の時に、ひとりだけ、毎回、何もしないでぼんやりしている新人さん。

疲れてるのは、むしろ、ずっと動いていたあたし達のほうで。それなのに平然と座り込んでる姿には、少し違和感がありました。

だけど、持ってるキャパシティが同じとは限らないのだから、

(やらなきゃいけない時に休んでいるということは、よほど、身体がきついのだろう)

(疲れやすい体質でついてこれないのなら、慣れるまでは、みんなでカバーしてあげるしかない)

…っていうのが、あたし達の共通の認識だった訳です。

ところが、今日は、こっそりスマホ取り出し、ニヤニヤ笑いを浮かべていじり始めていて。
見かねたひとりが

「そろそろ戻ってくれるかな」

と、声をかけたら、みるみる膨れっ面になりました。そして、舌打ち。

声をかけた人の顔色がさっと変わり、あたし達も鼻白んでしまいました。

優しさにアグラかいて成長しないのは、勝手ですが。仕事仲間は、家族でもなければ友達でも無い。

能力が及ばない上にカドを立てていたら、居場所なんて作っては貰えません。

何でもお膳立てして貰えて当然…って考えの人には、社会は厳しいと思います。
舌打ちするほどつまらないのなら、居なくなってくれても構わないんだけどな。