すぐ前の建物が工事中で。今朝は、大きなトラックが停まっているんですが。中から、美しいソプラノが流れて来てるんです。

あれはきっと、オペラなんでしょうね。
澄んだ歌声が、今朝の冷たい風を、キュッと磨いてくれていて。

『肌寒い朝』を『清々しい朝』に、上手に染め替えてくれた…って感じ。

んで、既に額に汗を浮かべた一見こわもて風の男性が、やはり澄んだテノールで歌いながら、、身の丈以上の大きなパネルを運び下ろしてらっしゃいました。

目が合って、朝の挨拶を交わしたのですが。頭をきちんと下げたその人の挨拶は、長くお茶をなさってる人と同じに、指先にまで気の行き届いた姿勢でした。

今日の朝イチは、めちゃめちゃ嫌な思いをさせられたんですけど、これで帳消しになった気がします。

変更事項を故意にスルーして「連絡が面倒だった」と、悪びれない人もいるけど。キチンとした挨拶を大切に出来る人もいるんだから。

いつまでも気持ちを引きずらないで、心を澄ませて、今日を送らねば。