氷水をかぶる人、かぶらない人…賛否両論ですが。

きっかけはどうであれ、まずは、

(ＡＬＳという病気があるんだ)

(苦しんでる人がいるんだ)

という現実に、沢山の人が目を向けたのが良かったと思います。

アメリカのＡＬＳ協会には、この２２日までに、約５５億円の寄付が集まったそうです。
これからまだまだ額は増えるでしょう。フツーに寄付を募っただけでは、こうは運ばなかったはず。

助力には、いろんなかたちがあります。

お金やモノ。技術の提供。気持ちで寄り添うこと。自分の特性や立場を活かして、他の人達の助力を集めていくこと。

今回は、

『お金を出せる人も、そうでない人も、苦しんでる患者さん達に寄り添う為に自分自身で行動し、さらに、それを自分の信頼する仲間にも広げていく』

という、誰にでもわかりやすいカタチを作り、パフォーマンスに長けた有名な人達が動いたというのがキモで。戦略勝ちでしたね。

世間の注目の中で身体を張ったりお金を出す事で、彼らは、別の何かを得る事が出来たでしょうし。
また、武井壮さんが自分の信念を表明なさったり、チャーリーシーンさんが１万ドルをかぶって、それを全額寄付したり、そういう『右にならえ』ではない言動に対しても、ちゃんと傾ける耳をもち、闇雲には排除しないという空気をもてたのも良かったと思います。

お祭り騒ぎだろうが売名だろうが、手をこまねいて何もしないよりは、ずっとずっとマシ。

これを機会に、他にも大変な病気や境遇があることや、生きている事の有り難さに気付く人が小数でも出てくれば…世間の注目や派手なパフォーマンスが無くても、誰かの為にチカラを惜しまぬ気持ちが芽吹けば…そこからさらに、素晴らしいものがうまれてくるはず！って、あたしは思っています。