全身を焼かれた設定なのに、着物が焼け落ちていなかったり…と、細かいツッコミどころは満載なんですよ？でも、素晴らしい出来の映画です。
佐藤健さんは、ますます剣心らしくなってるし、他のキャストさん達も、いい味出てるし。アクションも、グレード高いです。

気になるのは、薫役の武井咲さんかなぁ。超人揃いの登場人物の中で、剣心の心を動かした薫。沢山の死を目の当たりにし、自らも何度も殺されかけながら、ブレずに『不殺』を貫こうとする、気高いまでの純粋さにおいては超人並みな設定なのに。自らの強い意思でそう貫いてる…っていう、強い信念が伝わって来なくて。
『ちょっと綺麗だしちょっと強いけど、幾度も危ない目に遭いながら、ちっとも学べないアタマの悪いコ』に見えてしまうから、ストーリーが、そこだけ脆弱なんですよね。

薫をスクリーンで再現する為には、尋常ならぬ意思の剛さを秘めながら、そこにいるだけで透明感にあふれる、宮崎あおいさんみたいな人のほうが、伝わりやすかったかも。

駒形由美役の高橋メアリージュンさんは、ネットの前評判は良くなかったそうですが。作者にはそんなふうには思われてはなくて、彼女に大きく刺激された事で、スピンオフ作品までが生まれたそうです。

来週末から、３作目の公開とのこと。またまた劇場で観てしまうかも。