夕方、信号待ちしてた時のこと。幼稚園児位の男の子が、突然、空を指差しました。

「あっ！！流れ星だ」

居合わせた人の視線が、一斉に空に吸い寄せられました。飛行機みたいな灯りがあって、ゆっくりと空を飛んでいるのでした。

「すげー！！」
「でっかい流れ星っっ」

男の子は、大興奮。

「教えてくれてありがとう。みんなで見たら、綺麗だね」

得意げにうなずく男の子。その子のおかあさんも、ニコニコ。

みんな笑顔になっていました。会社帰りのおじさんも、ちょっとお洒落なおねえさんも。

信号が変わって歩き始めても、何だか胸の中があったかかったのでした。